寒い家は、断熱改修・断熱リノベーションでぽっかぽかになる

冬、寒い家は、断熱改修で「ぽっかぽか」

「とにかく部屋が寒い」
「ストーブをつけても部屋がなかなか暖まらない」
「トイレや脱衣場が寒い」
「冬は結露との戦い」
「”寒いから戸を閉めて”と家族に言いたくなる」

こんなお悩みをよく耳にします。

冬に部屋が暖まらない主な原因は、断熱と気密の性能不足です。
まずは下の写真をご覧ください。
冬、一般的な住宅を温度の違いがわかるサーモカメラで撮影した写真です。

サーモカメラによる室内温度
壁際から冷気が入り込み足元の温度が低下(青色)
暖房で暖められた空気は天井付近にたまる(赤色)

部屋の隅の方へ行くと「足元が冷える」という経験をされたことがあると思います。
壁際の温度が低く(青色)なっており、天井は暖かく(赤色)になっていることがわかります。
壁際には目に見えない隙間があり、壁際から冷気が入り込み足元の温度が低下、暖房で暖められた空気は天井付近にたまっている状態です。

住宅の壁の中はどうなっているのでしょうか?

次に下の図をご覧ください。

在来工法の住宅の欠陥
構造材のすき間から外や床下の寒気が室内に入り込み、室内の暖気は天井に抜ける。
断熱不足により窓や壁からも室内の大部分の熱が逃げてしまう。

一般的な在来工法の住宅は、構造的に隙間が多い造りになっており、外気や床下の冷たい空気が壁内を縦横無尽に動き回り、それが室内に入り込んでしまいます。 実は、断熱材があっても、あまり断熱材が効いていないのです。 入れた断熱材が効いていないのですから欠陥住宅と言っても過言ではありません。 また、窓や壁からもたくさんの熱が逃げますから、なかなか暖かくならないのです。

この事は、新築の住宅でも同様ですが、古い住宅の場合には、そもそもの断熱材が薄いことで、さらに寒い室内環境になっています。

冬には注意したいヒートショック、健康への影響

テレビのある居間だけをストーブやヒーターで暖かくし、廊下やトイレ・洗面、風呂は寒いという暮らし方をされていませんか? そんな生活に潜むのは、ヒートショックによる健康への影響です。

ヒートショックとは、室温の変化で血圧や脈拍が変動して脳卒中や心筋梗塞を起こすことです。年間約17,000人の方が、ヒートショックにより家庭内で急死していると推計されています。(2011年 東京都健康長寿医療センター研究所 調べ) 交通事故の死亡者数が年間で約4,000人なので4倍以上。家庭内でのヒートショックによるリスクの大きさがわかります。

ヒートショックの死亡者数
東京都健康長寿医療センター研究所の調べ
ヒートショックの新聞記事
日経新聞より ヒートショックの新聞記事”

対策としては、「居間だけを暖かくし他の部分は寒い」というこれまでの暮らし方ではなく、できれば家じゅうを暖かくすることです。
もし、家じゅう暖かくするのが難しい場合には、居間だけでなく風呂や脱衣場、トイレ等の水回りも含めて暖かい空間とすることでヒートショックのリスクを低減することができます。

冬、家じゅう暖かく健康的に暮らせる断熱改修とは?

冬、家じゅう暖かく健康的に暮らすには、断熱改修(断熱リノベーション)が有効です。
断熱改修の3つの対策をご覧ください。

断熱改修を行うことで冬、家じゅう暖かく快適に暮らせるだけでなく、健康面でのリスクも低下しますし、冷暖房費を抑えることができます。

1.屋根と壁、床下または基礎の断熱強化

屋根(天井)と壁、床下の断熱強化が有効です。 より厚い断熱材を壁の中に充填する形とするか、外壁に外張りするか、または両方を行うかは、住宅の形状や求める暖かさによって変わってきます。 より根本的に改善する場合には、基礎断熱(基礎部分で断熱する事)とし、床下自体を室内と同等に暖かくする事も出来ます。

断熱強化の写真
屋根(天井)や壁内、壁の外側、基礎に断熱材を付加することで室内の熱が逃げにくくなる。
2.気流止めの施工

上でお話させて頂いたように在来工法の構造上、冷気が家じゅうを巡る造りになっているため断熱材が効かないのです。
断熱材を効くようにする対策は、「気流止め」を設置することです。気流止めは壁の中の空気の流れを止める施工です。 シートによる気流止め、ボードによる気流止め、圧縮グラスウールによる気流止め等、様々な手法があります。住宅の形状、状態に応じて工法を選びます。

気流止め
シートによる気流止め、ボードによる気流止め、圧縮グラスウールによる気流止め

気流止めの施工は、断熱材の性能を回復させるだけでなく内部結露抑制につながりますから、家の寿命を長くしてくれます。

3.窓の断熱を強化

窓ガラスと窓枠(サッシ)を断熱性能の高い素材に変えることで室内の熱が外へ逃げにくくなります。 具体的には、二重ガラス(ペアガラス)や樹脂サッシや木製サッシの利用です。気を付けて頂きたい点は、南側の窓は、夏の遮熱、冬の断熱を考慮しつつ、太陽からの日射熱を室内に取り込めるガラスを選ぶことです。 夏の断熱と冬の日射熱の取り込みをどちらも考慮して年間を通してより効率の良い窓の断熱設計が重要です。

ガラスの断熱強化の写真
窓ガラスを二重ガラスにしたり、サッシを樹脂製・木製にすることで室内の温度を一定に保ち、暖かく快適に暮らすことができる。

断熱改修で得られるその他のメリット

断熱改修を行うことで冬に暖かく暮らせるだけでなく、他にもメリットがあります。

1.ヒートショックのリスク低減

断熱改修により断熱性能が良くなることで冬、家じゅう暖かく暮らせるようになります。家じゅうが快適な温度になることでヒートショックによる脳卒中や心筋梗塞のリスクが低下します。

2.夏も涼しく快適に暮らせる

断熱性能が良くなることで夏、外からの熱の影響を受けにくくなります。快適に涼しく暮らせることで夏は熱中症のリスクが低下します。

3.冷暖房費が節約できる

断熱改修により断熱性能が良くなることで夏も冬も少ないエネルギーで家の中を快適な温度に保てるようになります。そのため、冷暖房で使う電気が節約できます。暮らす方の身体と地球環境にとっても大きなメリットです。

4.家の寿命が長くなる

断熱改修により壁の中の結露が防止されるため、壁の中での木材腐朽が減り、住宅の寿命が長くなります。長い目で見て大変大きなメリットです。

注意!断熱改修をしたら壁の中で結露が発生

壁内結露による腐朽写真
不用意な断熱改修は、壁の中の結露を起こす。壁を開けてみると…

気を付けねばならないのは、不用意な断熱改修をした後の結露です。

これまでは、「断熱改修は良い」というお話をしてきましたが、気を付けないと問題が出る事があります。 改修前は、低い断熱・低い気密であったため結露が出なかった住宅が、逆に断熱改修をすることで結露が起こることがあります。 とくに壁の中の結露は、家を骨組みから腐らせる原因になるため要注意です。

壁内結露を起こさない断熱改修のポイントは、室内の水蒸気を壁の中に入れないことと、壁の中の結露を通気により逃がす道をしっかりと確保する事です。

断熱改修工事までの流れは?

断熱改修工事は、次の6つの流れで進みます。

断熱改修工事までの流れ

費用や工期の目安

断熱改修・断熱リノベーション工事にかかる費用は、住宅の大きさ、どのくらい性能を上げるか等により大きく変わります。現地確認も必要です。しかし、費用や工期、住みながら工事ができるのかという目安がわからないと見当がつかないと思いますので、参考として床面積30坪程度の住宅で断熱リノベーションを行った場合の費用について目安を記載いたしました。

工事概要 金額 工期 住みながら工事
①天井断熱材・吹き込み
  • セルロースファイバー250mm厚
300,000 2日 可能
②壁断熱材の追加(1)
  • 壁内への充填(高性能グラスウール16K 100mm厚)
1,000,000 2週間 可能
②壁断熱材の追加(2)
  • 外張り(高性能グラスウール16K 100mm厚)
1,000,000 2週間 可能
③気流止めの設置
  • 圧縮グラスウールによる気流止め
1,000,000 2週間 可能
④基礎断熱
  • 高性能グラスウール16K 100mm厚
500,000 2週間 可能
⑤全体の窓交換
  • 二重ガラス・樹脂サッシ
1800,000 3週間 可能
※工事費用・工期は、参考です。
  • 正式には、現地調査とご要望をお聞かせいただいてからの設計・見積もりが必要です。
  • 上記のすべての施工が必要なわけではありません。
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